第8回【お墓の開眼法要とは?】

開眼法要は、新しいお墓に仏様を迎えるための、おめでたい儀式です。この儀式によって、初めてお墓は礼拝の対象となります。多くの場合、開眼法要と納骨を兼ねた形で行われますが、生前にお墓を建てた場合は、開眼法要のみになります。遺骨がないのに、いかにもお墓らしくなることを嫌う場合は、納骨のときに開眼法要をすることもできます。

 

☆開眼法要の依頼☆

寺院境内墓地の場合は、寺院がいろいろと指導してくれます。法要に必要な法具なども、寺院が用意します。

公園墓地の場合は、自分で僧侶に依頼します。民営の公園墓地の場合は、霊園の管理者に僧侶の手配を頼める場合もあります。

 

☆開眼法要の式次第☆

寺院境内墓地も公園墓地も、基本的には以下のようになります。

①参列者を決める

家族をはじめ、主だった親戚に出席してもらいます。

②お墓を清掃する

お墓の周囲の清掃をし、墓石も清めます。

③墓前に供え物をする

花立てや燭台を用意します。近年はお墓に備え付けのものを使うことも多くなっています。

小机などを墓前に設けて、果物や菓子などを供えます。供え物は、地域によっては決まっていることもあります。

④墓前での法要

僧侶に来ていただき、開眼の法要をしてもらいます。

⑤会食をする

式のあと、全員で会食をします。僧侶が一番大切なお客様なので、上座に座っていただきます。会場は、寺院や墓地の施設を借りたり、近くの料理屋などを手配したりします。

会食を省く場合には、折詰め弁当などを用意します。

 

☆開眼法要の費用☆

①寺院や僧侶へのお布施

お布施はお礼と感謝の気持ちなので、金額に決まりはありませんが、迷ったときは、石材業者や地域の人に聞くと大体の傾向が分かるでしょう。

②法具の使用代

③花代

④供物代

⑤会食費

僧侶が会食に出席できない場合は、費用に見合った「御膳料」を包みます。

 

☝金包みは白い封筒に入れるか奉書で包み、上書きは「御布施」とします。僧侶に足を運んでもらった場合は、別に「御車料」を包みます。「御布施」に含めても差し支えありません。